僕だけのヒミツ
俺だけが知っている、蛮ちゃんのヒミツ。
それは…
「ぎーんじぃ。」
舌ったらずな感じで呼ばれる名前。 どうやら、『来ちゃった』みたい!
蛮ちゃんは俺に柔らかく微笑むと、膝の上に乗ってきた。 擦り寄せるように体を預けてくる。 普段の俺様で人を寄せ付けないオーラは微塵もなくって、甘えるような仕草が堪らない。
−かわいいなぁvv
ニヘラっと、俺の頬が緩み出す。
俺だけが知っている、蛮ちゃんのヒミツ。 それは、『酔っぱらうと子供に戻っちゃう』って事!
ある量を超えると、今みたいに突然変わっちゃっうんだ。 子供の蛮ちゃんはそりゃあ、もう、素直っていうか純粋っていうか、普段の蛮ちゃんに言ったらスネークバイトで半殺しにあうだろうけど、『可愛い』んだよね。
「銀次。あれ、何やってんの?」
蛮ちゃんの可愛さにヘラヘラしていたら、膝の上の蛮ちゃんが付けっぱなしになっていたテレビを指さした。
「あれって……うわぁ!」
それは、映画のワンシーンを映していた。 しかも、深夜だからか、濃厚なベッドシーン。
「なぁ?教えろよ。銀次。」 「えーと、それは、その…。」
俺のTシャツを引っ張って、上目遣いに尋ねてくる。 湯上がりで下ろされた髪型が、益々可愛さを強調していて、子供っぽい仕草に反して、見上げる瞳の色っぽさといったら…。 ふいに、俺の頭に悪魔の角がにょきっと生えてきた。
「教えてあげようか?」 「うん。」
蛮ちゃんは、まるで子供がするように素直に頷いた。
「でも、俺は口で説明するのが下手なんだ。だから、蛮ちゃんに同じ事してあげるね。」 「同じ事?」 「そう…。凄くね、気持ちよくなれるんだよ。」
挨拶みたいなキスを一つ、唇に落とす。 蛮ちゃんを膝の上に乗せたまま、俺はパジャマ代わりのTシャツに手を差し入れた。 胸の突起を摘み、指先を上下に動かしながら揉みしだく。 柔らかだったそこが固くなってくると、先端を押し潰すように指の腹で擦り上げていく。 「…っ……あっ……ぁ……。」 「どんな感じ?」 「ぁ……何か、ゾクゾクってして……気持ちいい…。」
俺の問いかけに素直に答える蛮ちゃん。 普段じゃ、絶対に答えてくれないのに。
「ここも一緒に触ってあげるとね。もっと、気持ちいいんだよ。」
刺激に反応して固くなってきていた下半身に触れる。 と、蛮ちゃんが恥ずかしそうに身を捩った。
「恥ずかしいよ。」 「でも、もっと気持ちよくなれるよ?蛮ちゃんは気持ちよくなりたくない?」
俺の肩口に寄りかかっている蛮ちゃんを覗き込むと、酒に酔った赤い頬をしながら、刺激に目をとろんとさせて、小さく頷いた。
「…気持ちよくなりたい。」
ジャージのズボンを一気に取り払うと、蛮ちゃんの性器を優しく包み込む。 そして、胸への刺激を再開させながら、上下に扱き始めた。
「あっ……あっ……っ……ぎっ……やだっ………。」
突如、体を襲う快楽は、気持ちが子供になった蛮ちゃんには戸惑いのが強いみたい。 どうにか逃げようとするけど、どんどん湧いてくる気持ちよさに抵抗もなくなってきた。
「…っ、うっ……あぁ、んっ………あっ……ぁ…。」
先端からは汁が滲んできて、蛮ちゃんの声が甘くなる程に、固く大きく育ってくる。
「銀次っ……だ、めっ……あぁ…っ……なんか、…ぁ……出ちゃうよぉ…。」
俺の腕に縋り付いて、蛮ちゃんが泣き出しそうな声で訴えた。
「出しちゃっていいんだよ。ほら…。」 「あぁ……だめっ……。」
敏感な割れ目に親指を立てて強い刺激を与えると、蛮ちゃんの体が弾けて震える。 解放へ導く為に、俺は扱く手付きを速めた。
「あっ、あっ……だめっ……出ちゃう……いっ……あぁ。」
ブルっと震えた後で、俺の手に温かいものが降り掛かる。 そして、辺りを白いものが散った。
「気持ちよかったでしょ?今度は、そこに寝そべって、お尻だけ突き出すようにしてごらん。」
解放の余韻に幸せそうに浸っている蛮ちゃんに囁くと、素直に俺に従った。
「そう。上手だね…。」 「恥ずかしいよぉ。」
そう言って、引きっぱなしの万年床に顔を埋めてしまった。 そんな仕草も初々しくっていいなぁ。 俺の目の前に突き出された可愛らしいお尻の、その奥にある蕾に舌を這わせる。
「んぁっ……銀次っ……やだ。汚いよっ……。」 「蛮ちゃんの体で汚い所なんて、ないよ。」
俺はそう言い切って、表面を撫でるように舌を往復させた。
「…ぁ……んっ……あ、ぁ……。」
どんなに気持ちが子供になってしまっても、何度も繰り返してきた行為を体は憶えていて、蕾が新しい刺激を求めてヒクヒクしている。 たっぷりの唾液で更に潤いを与えると、掌に残る精液を潤滑油代わりにして、俺は人差し指をそこへ突き立てた。
「あ、あぁ……。」
肩が大きく揺らいで、埋めていた顔を思わず上がった。
「ねぇ?蛮ちゃん。言って。何処が気持ちいいか。教えてくれたら、もっともっと気持ちよくしてあげる。」
俺が知る蛮ちゃんの弱い突き入れた人差し指で押し上げてやる。
「あぁ……そ、こ……もっと…。」 「もっと、何?」 「擦って……。」 「こう?」 「あっ……あっあっ………いぃ……もっと、強くぅ。」
言われるままに、何度も抜き差ししては、柔らかな肉壁を擦ってあげた。 入口が綻び始めてくると、本数を二本に増やす。押し退けようとしたり、吸い上げたりしながら、二本の指ともおいしそうに飲み込んでる。
「銀次ぃ……あっ……奥、触って……。」 「んっ……でも、これ以上は入らないよ。」 「じゃあ。それ…ちょうだい。」
肩越しに投げ掛けた視線は、俺の膨らんだ下半身を見つめていた。
「しょうがないなぁ。」
手早く衣服を脱ぎ去ったら、俺の裸を見て蛮ちゃんがゴクリと喉を鳴らした。 蛮ちゃんの色っぽさに、そこはすっかり大きくなっていたから。
「欲しい?」 「うん…欲しい……。」
入口に押し当てて、ゆっくりとナカに入っていく。
「どう?」 「…う、んっ……銀次のがっ……入って、ぁ……くるっ。」
内股をヒクヒクと痙攣させながら、蛇が獲物を丸飲みするように、俺のすべてが蛮ちゃんのナカに収まった。 そして、ゆっくりと腰を回しながら奥を突いた。
「あっ……あぁ、んっ……奥っ…当たるぅ……。」 「蛮ちゃん。気持ちいい?」 「ぁ…いいっ……すご、く…いぃ…ぁ…もっと、シて…。」 「こう?蛮ちゃん。」 「あっあっ……もっと、奥まで……突いてぇ……あぁ、んっ。」 「蛮ちゃん。俺も凄く気持ちいいよっ。」 「あん…あっ……銀次っ……銀次っ……また、出ちゃうぅ。」
子供のワガママさそのままに、蛮ちゃんは絶対に聞いたって答えてくれないような事を、いっぱいいっぱい言ってくれた。 それが嬉しくて俺は、ついついやり過ぎてしまいマシタ;
−−次の日
「頭いてー。腰いてー。もう、動けねぇ。」
寝起き早々、蛮ちゃんは掠れた声で言った。
「水、飲む?」
ビクビクしながら水を差し出すと、ふんだくるみたいに俺からコップを奪って、一気に空にした。 そして、俺をギロリと睨み付けてきた。
「てめぇよ。いくら俺が酔ってるからって限度ってもんがあるだろうが?」 「ご、ごめんなさい。」
条件反射のように、俺はその場で土下座をしていた。 蛮ちゃんは、万年床で胡座をかいて、煙草に火を点けると、溜息混じりに煙を吐き出して呟いた。
「こっちはヤった事は疎か、酒飲んだ後の記憶もねぇってのに…。」 「蛮ちゃんは知らない方がいいかなぁ…。」 「何か言ったか?銀次。」 「何でもないです!」
俺は空のコップを持って、誤魔化す様に台所に引っ込んだ。
蛮ちゃんには、まだ知られるわけにはいかないからね。
だって、それは俺だけが知る。
俺だけのヒミツだから。
神成 焔 様。38000HITおめでとうございます。
goto様、ありがとうございます。子供っぽくってもウチのサイトのお子様蛮ちゃんとは違いますねぇ。(ウチのは本当におこちゃまです(汗))素敵なお話をありがとうございます。焔。
|