今年は子年




「蛮ちゃん! せっかくだからお正月らしい事、しようよ」

新年が明けて何するでもなくコタツてネコの子よろしく丸まっていた俺に、銀次はそんなことを口にしてにじりよってきた。

表情に滲むある種の欲を見てとった俺は、単純に銀次の事だから《姫はじめ》でもしようと言い出すと思ったので、考えもせずにO.K.していた。

それが、まさかこんな事をさせられるなんて予想すらしなかった。











「あ‥‥、はぁ‥も、ムリ‥」

「まだ頑張れるでしょ? ほら、終わらないと許してあげないよ? オレは見てて楽しいからいいんだけど」

にっこりと笑う笑顔が容易く想像できる声。

けれどその視線は俺の全身を舐め回すように絡みつく。

「う‥くっ‥‥ううっ、あっ」

震える膝に力を必死に集め腰を振る。ぐんと奥にあたるモノに俺はひっと喉を鳴らして耐える。

「そうそう。上手い上手い! 色っぽい腰つきだよね。今度オレのを挿れたままでやってよ」

からかうような声色。だが、きっと本気なんだろう。いつか、強制される。

そんな先の事などいま考える余裕などない。

「ほら、目を閉じたままじゃ綺麗に出来ないよ? 見なくて、いいの?」

促され、ぎゅっと閉じていた瞳を開ければ、途端に自分のあられもない姿が飛び込んでくる。

恥ずかしさでかああっと顔が火照り赤く染まる。

「蛮ちゃん、可愛い」

目の前に置かれた大きな姿見の中の自分の向こうに写った銀次の目は、本来なら隠されている場所にじっと注視したままだ。

どんな姿を晒しているのか簡単に想像できてしまい、身は竦む。

「蛮ちゃんってさ、恥ずかしい格好見られると感じるんだよね」

俺はその言葉にびくりと体をひきつらせた。

銀次に、何もかも見られている。そう想像するだけで、背筋をゾクゾクとする感覚が駆け上る。

それは俺の下肢の中心に熱を生み出す。

これ以上ないほど俺の陰茎は勃ちあがり、その精を吐き出す時をいまかと待ち望んでいた。

「しっかり感じちゃって、あっそうだ。蛮ちゃん。それ完成したら、こっちに細い筆を挿して名前も書いてね」

「え、そ、そんな‥の、ムリ‥だ」

「大丈夫! 蛮ちゃんなら出来るよ」

にこやかに笑う銀次。

でも、その瞳は笑ってない。黒い欲望を映しているのに俺は気づいてしまった。

「それまで勝手にイっちゃわないようにしないとね」

「あ、やっ‥‥止め‥」

銀次が背後から抱きしめるようにして前へ手をまわす。何をするつもりなのか手に持ったモノによって瞬時に悟った俺は制止を求めて身体を捩った。

銀次の手にあったものは金属でできたピンだった。球を連ねた形状をしていて、結構な太さがある。

それを俺の予想通りに陰茎の細い尿道へと挿し込んだ。細い器官を押し広げつつ入ってくる異様な感覚と痛みに俺は悲鳴をあげた。

「大丈夫。これくらい太くないと、蛮ちゃんはすぐ漏れてきちゃうからね」

せき止められた熱は解放を求めて更に熱を生み出していく。

イきたくてどうかなりそうで、プライドなんか投げ捨てて、銀次に媚びた。

「も、ムリ‥お願‥い‥‥許し‥て」

「ダーメ。我が儘は許してあげないよ? 許してほしかったら、もっと腰を動かして、オレに見えるようにして、書き初めを完成させて」

そう言って銀次は床にひじをついて顎を乗せた。

下から見上げられている。

その視線をひしひしと感じ、背筋を快感がはい上る。俺はとうにどうかなっているのかも。




今の自分の格好など考えず、兎に角書き初めを完成させるため、目の前に置かれた姿見に写る紙に集中した。

快楽に震える膝と腰だけで文字をかくのは容易くなかった。手を着けれれば楽に出来るのだろうが、生憎、銀次に付けられた首輪についた鎖に繋がれ封じられてしまっている。

筆はバイブに付けられていて、俺の後ろ口に突き立てられている。それで字を書くためには中腰になるしかない上に、筆を紙に押し付けなければならず、その度にいつも以上の奥を突かれ快感に仰け反る。

「そんなに、気持ち良い?」

「あ、あ、やっ‥んっ‥‥銀‥許し‥て‥イきた‥い」

もう、快楽に溶けきった頭じゃ、何も考えられない。

ただただ、籠もる熱を吐き出したくて、一心に腰を振る。それこそ銀次に見せつけるように。

「ほら、あと少しだよ。そのままゆっくり右だよ」

銀次の言葉に操られるかのように動いた。

「はい、完成!」

そう言うと俺の下に敷かれていた紙を取った。

「あとは名前だね」

その言葉で俺は一気に青ざめた。

「嫌だ! ‥許して‥‥」

ポロポロと涙が零れ落ちる。カタカタと身体が震えるのを止められない。

「そんなに、嫌?」

こくこくと首を振って頷いた。時折しゃくりあげる。頭の中ではみっともねぇ、なんて嫌に冷静な自分もいたりして。

「仕方ないなぁ。じゃ名前書くのは許してあげる。その代わり、自分で挿れて」

銀次はその場にあぐらをかいて座った。

素っ裸の股間では銀次のオスが張りつめて、存在を示していた。

俺は受け入れて得られる大きな快感を思い出して、ゴクリと喉を鳴らした。

「オレは何もしないから、全部蛮ちゃん1人でやってよね。後ろだって、慣らす必要もないでしょ」

つまり、自力でバイブを抜き、受け入れろというわけか。

俺は身体を前に倒して肘を着いた。尻は当然のようにに銀次に向けて見やすいように腰を高く掲げた。

「あ、うっ‥‥んっ‥‥」

下腹に力を込めれば、深く挿れられていたバイブが押し出されてくる。

その刺激にすら感じてしまう。

「ふっ‥あっ‥‥んんっ、あ、んっ‥」

ゆっくりとバイブは抜け落ちた。

「うわぁ、蛮ちゃん。淫乱だね。下のお口が物欲しそうにしてるよ」

「はぁっ‥ふっ‥」

大きく息を吐いて反動をつけて身体を起こす。全身に汗が伝う。それすら、今の俺には快感だった。

膝で銀次ににじりより、背中を預けるように座りゆっくりと解れきった後ろ口に受け入れた。

「よく、できたね。蛮ちゃん」

赤黒く太い銀次のオスを全部収めきると、そう言って髪を撫でられた。それが気持ち良くって頭を擦り付けて甘えた。

「あ、んっ‥銀‥イき‥たい、お‥願‥い」

「もう少し、我慢してね。もっともっと淫らな蛮ちゃんが見たいから」

銀次は前へ手を回し、俺のオスを撫でる。快感も過ぎれば苦痛と変わらない。

俺の口からは甲高い悲鳴が迸る。押し殺す事すら、すでに出来ない。

「ほら、さっきみたいに腰振って」

掴まれて揺さぶられて、身体がガクガク震える。その動きに合わすように銀次は握ったモノを扱きあげる。俺が自分で腰を振りだせば、腰を掴んでいた手が離された。

空いたその手はピンを摘んだ。

陰茎を扱くのと同時にピンを抜き挿しをする。

痛みなのか快感なのか、すでに区別がつけられない感覚に俺は喘いだ。

前を扱かれるのが気持ち良い。ピンの刺激すらだんだん快楽へと変わってきた。

「あ、あ‥‥んっ、銀‥イき‥たい‥よぉ」

ぐりぐりと尻を銀次に押し付ける。深く挿入された銀次のオスが更に大きくなったのを感じて快感に震えた。

「んっ、もう少しね。いっしょにイこう」

銀次が腰を突き上げる。快感が波になって俺に押し寄せ、流される。

気持ち良い。何も考えられないくらい。

もっともっと、銀次を感じたくて、中にあるオスをぎゅっと締め付けた。

「蛮、ちゃん。イイよ。オレも、気持ちイイ」

グイグイ乱暴に激しく突き上げられて、俺は頭を振り乱した。

「銀‥‥イイ‥イイ‥よぉ‥もっと、ピン‥‥ぐりぐりと‥して‥」

「こう? 気持ち良い? 蛮ちゃん」

銀次はピンを回転させるようにしてねじ込む。その動きが尿道を擦りあげ、それを俺は快感と感じて喘ぐ。

「イイ‥もっと‥もっと‥して」

甘えるように頭擦り付け強請れば、ますますピンの動きは激しさを増す。そして、銀次の大きく突き上げる動きと同時に一気にピンが抜き取られた。

「ひぁあああああっ!」

大きな嬌声と共に白濁の精が飛び散った。俺の中にも銀次の精が注がれ、その熱さすら快楽だった。

精を吐き出した後、ちょろちょろと黄金色の液体も流れ出る。

「あ、蛮ちゃん。良すぎてお漏らししちゃったの?」

そんな銀次の声をぼんやりと聞きながら、俺の意識は闇に落ちていった。







○●○◎○●○● ○●○◎○●○● ○●○◎○●○● ○●○◎○●○●



蛮ちゃんは自分で自覚してないだけで、マゾヒストだよね。

痛みも快感も区別していない。それに嫌だとか許してとか言うけど、蛮ちゃんは自分から従順に捕らわれくれる。

プレイ中はすっかりオレの支配下にある。

どんな無理だって従おうとするし。

「すぐお漏らしするんだから、蛮ちゃんは。今度はオムツでもつけさせようかな?」

中にバイブ仕込んでさ。楽しめそうじゃん。

蛮ちゃんは気を失うように眠った後は、なかなか目を醒まさない。今もくわえ込ませたままのオレの男根を突き上げれば身体は反応をかえすけど、意識は戻らない。

今の蛮ちゃんには、何をしてもわからない。それこそ絶対にバレない。

「くすっ。何をして遊ぼうか?綺麗なお人形さん」

お花遊び?勃った蛮ちゃんにお花をいけようか。華やかです綺麗だろう。

お尻にいけてもいいね。

それとも、風船がいいかな?蛮ちゃんの亀頭に縛ってさ。ふわふわして楽しいかも。

何をしようか考えるだけでも楽しいよ。



まだまだ時間はたっぷりあるよ。




終わり





コメント: 

暴走してますね(汗)

何も言う事はないです<_ _;)> 失礼しました。最後まで読んでくださった皆様に感謝です。(焔)



もどる